これからSNSの運用を始めたいと考えている企業は多いでしょう。しかしながら、企業がSNSを運用するのはリスクだと言われることも多く、本当にSNS運用を始めて良いのか疑問を抱いている企業も多いはずです。
そこで本記事では、企業のSNS運用について解説しました。SNSを運用する上でのリスクや実際に炎上した事例を紹介しています。
これからSNSの運用を始めようと考えている企業は、是非最後までご覧ください。
企業がSNSを運用するメリット
冒頭で企業がSNS運用するのはリスクがあると解説しましたが、リスクがあったとしてもSNS運用を始めるメリットはあります。
これから紹介するメリットが良いと感じるのであれば、SNSの運用に取り組むのは非常におすすめです。
ブランディングになる
SNSで認知を広げることができれば、会社のブランディングに繋げることができます。
どれだけ魅力的な会社だとしても、世間に魅力が認知されなければ商品・サービスを販売することはできません。
自社のブランディング力を上げたいと考えているのであれば、SNS運用は非常におすすめの手法の1つになります。
採用活動の効果を得られる
SNS運用を行うことで、採用活動の効果を上げることができます。
大企業であれば求人サイトやホームページから無数の応募を貰うことができますが、中小企業は採用活動で満足できるほどの応募が得られないと悩んでいるケースは決して少なくありません。
SNS運用を始めて会社の認知や業務内容、社内の雰囲気などを広げることができれば、新卒に自社をアピールすることができます。
それだけでなく、SNSで自社のことをフォローしているということは、既に社風や業務内容などを把握してくれているので、自社と相性の良い人材を確保しやすいです。
これから採用活動に力を入れたいのであれば、SNS運用は非常におすすめの戦略になります。
無料で商品の認知拡大が行える
SNSは無料で利用できるツールなので、お金を払わなくても商品の認知拡大が行えます。
コロナウイルスなどで実店舗での商品販売が厳しく、WEB上で商品を販売したいと考えている企業は多いでしょう。
しかしながら、広告費に回せる予算が少なく、集客ができずに断念するケースも珍しくありません。
予算がなくてもSNSであれば、しっかりと運用することで広告と同等の効果を得ることも十分に可能です。
予算がない中で商品の認知拡大を目指したいのであれば、SNS運用は非常におすすめの手法になります。
会社にファンができる
SNS運用の発信内容を工夫することで、会社にファンを作ることができます。
よくあるSNS運用の失敗事例ですが、自社の商品・サービスのことだけを永遠に発信している企業は、ユーザーに興味を持たれず認知も広がりません。
しかしながら、ユーザーの興味のある内容や勉強になる発信、面白いと感じる投稿を定期的に行っている企業は、SNSのフォロワーが増えて会社のファンになるケースもあります。
会ファンを作ることができれば、ファンが口コミやツイッターのリツイート機能などで勝手に認知を広げてくれるので、多くの人に自社を知ってもらうことが可能です。
ユーザーの意見を集められる
SNSはユーザーが簡単に意見を発信できる媒体なので、企業側もユーザーの意見を収集しやすい傾向があります。
基本的に企業のお問い合わせはメールや電話ですが、SNSに比べると少し手間がかかり面倒ですよね。
ユーザーの意見を少しでも多く集めることができれば、サービス・商品の改善などに活かすことが可能になります。
商品・サービスを利用した顧客がどのような意見を持ったのか把握できずにいる企業も多いので、SNSで簡単にユーザーと繋がれる環境を用意しておくことは非常におすすめです。
企業がSNS運用を行うデメリット
先ほどは企業がSNS運用を行うメリットを紹介しましたが、デメリットもあるので解説していきます。
メリットとデメリットを把握して、自社でSNS運用を行う価値があるのか慎重に検討しましょう。
炎上リスクがある
SNS運用は認知拡大やブランディングなど大きなメリットがありますが、炎上して大きな問題に発展するリスクもあるので注意が必要です。
実際に、SNS発信の内容が問題になってニュースに大きく報道された企業も少なからず存在します。
炎上をしてしまうと会社に対して悪い印象を抱かれて、業績が悪化するなどの可能性も十分に考えられるでしょう。
これからSNS運用を始めたいと考えているのであれば、どのようにして炎上リスクを回避するのか検討することが大切になります。
費用対効果が合わない可能性がある
SNS運用で認知拡大やブランディングを目指したとしても、結局結果が出ないという可能性も十分に考えられます。
実際に、SNSを数年運用したにもかかわらず、フォロワーが数百人程度で全く事業に活かせていないという企業アカウントも珍しくありません。
SNS運用を始める場合、外注先を利用するとコストが発生します。仮に自社内で完結したとしても、作業時間の人件費を考慮すると費用対効果は悪いかもしれません。
これからSNS運用を始めるのであれば、確実に成果を出せる手法ではないということは理解しておくことをおすすめします。
長期的な運用が必要
先ほどは成果がでなくて費用対効果が合わない可能性があると解説しましたが、よくあるSNS運用の失敗事例の中に運用してすぐに諦めるというものがあります。
そもそもSNSには無数のアカウントが存在していて、すぐに認知を広げられるほど簡単なものではありません。
基本的に成果を得られるまでには数カ月~数年くらいの期間が必要になるケースがほとんどなので、長期的な目線で運用を始めましょう。
短期間で成果を出したいのであれば、SNS運用ではなく予算を使って広告を配信することをおすすめします。
企業のSNS運用炎上事例
それでは、SNSを運用して炎上した事例を解説していきます。
楽天トラベル
楽天トラベルの公式アカウントが、女性タレントに対して「ぶさいく」というリプライを送り大炎上しました。
ツイートはすぐに削除されましたが、批判の声が殺到して謝罪する事態に発展しています。
そのようなリプライが送られた原因は発覚していませんが、おそらくアカウント運用の担当者がプライベートアカウントと勘違いして投稿した可能性が指摘されています。
これからSNS運用を企業で始めるのであれば、従業員が簡単に投稿できる状態にするのはリスクがあるので辞めておきましょう。
トリコ社
トリコ社は、提供している商品をツイッターで販売しようと考えましたが、記載した内容が薬事法に引っかかり炎上しました。
健康食品など取り扱っている商品によって、表現が法律に触れてしまうケースも少なくありません。
これからSNSで商品を販売するのであれば、どのように表現していくのか検討しましょう。
フライ株式会社
フライ株式会社は、自社で運営しているオウンドメディア「いろはに青汁」を宣伝するために、ツイッターでステマを行いましたが、発覚して炎上することになります。
ステマはユーザーが最も嫌う手法の1つなので、絶対に行わないようにしましょう。
商品の魅力を自社のSNSアカウントで発信するのであれば、しっかりと自社サイトであることをアピールしてください。
東京ディズニーランド
東京ディズニーランドは、日本が原子爆弾を投下された8月9日に「A VERYMERRY UNBIRTHDAY TO YOU!(なんでもない日おめでとう)」という投稿をして炎上しました。
おそらくディズニー側は何の意図もなく投稿したと考えられますが、たまたまタイミングが悪く炎上したという事例があります。
これからSNSを投稿する際は、外的要因で炎上する可能性も十分に考えられるので注意してください。
企業がSNS運用を行う際の注意点
それでは、企業がSNS運用を行う際の注意点について解説していきます。
マニュアルを完備する
SNS運用は炎上リスクが常にあるので、しっかりとマニュアルを完備して炎上リスクを最小限に抑える仕組みを構築しておきましょう。
- 1人の判断でSNSの投稿を行う
- 複数名で投稿内容を確認して投稿を行う
上記であれば、②のマニュアルの方が炎上リスクを抑えて投稿を行うことができますよね。
他にも自社のリソースに合わせて様々な方法で炎上リスクを抑えながらSNSを運用できる仕組みを検討しましょう。
外注を上手く活用する
SNS運用の経験がなくて炎上リスクに不安を抱いているのであれば、外注先を上手く活用するのも選択肢の1つです。
外注先にSNS運用を依頼すれば、様々な知見・ノウハウから炎上リスクを最小限に抑えて成果の出るSNS運用を行うことができます。
もし外注を活用したいと考えているのであれば、実績などを考慮して依頼先を判断しましょう。
炎上した際の対処法を明確にしておく
どれだけリスク回避をしていたとしても、炎上する可能性を0に抑えることはできません。
そのため、仮に炎上したとしてもどのように対応すれば良いのか検討しましょう。
炎上した企業の多くは、スピード感を持って対応することができず、対応した時にはすでに数日が経過していて炎上が広がっているという事態に発展している可能性が非常に多いです。
これからSNS運用を始めるのであれば、他の企業が炎上した際にどのような対応を行ったのか検討しましょう。少しでも早く炎上に対して対応できる状態を用意しておくことをおすすめします。
まとめ
本記事では、SNS運用を行う上でのメリット・デメリット、運用する際の炎上リスクについて解説しました。
SNS運用は非常に多くのメリットがありますが、最大のデメリットは炎上リスクがあるという点です。
実際に、炎上リスクを懸念してSNS運用を躊躇している企業は少なくありません。
これからSNS運用を始めるのであれば、炎上リスクを考慮した上でどのように運用していくのか仕組みを検討しましょう。